学力テスト事業
学力テスト事業とは、安価な学力テストを実施し、保護者の経済的な負担を軽減するとともに、適切な学習指導や授業内容の改善及び進路指導の資料を提供することにより、生徒の学習意欲を高め学力の向上を図る事業です。
学力テスト事業規程
第1章 総 則
(目的)
第1条 この規程は、一般財団法人愛媛県教育振興会(以下「振興会」という。)が実施する学力テスト事業に関し、必要な事項を定める
ことを目的とする。
(学力テスト事業の内容)
第2条 振興会は、愛媛県内の高等学校及び中等教育学校の生徒を対象に、学力テストを実施する。
第2章 学力テストの実施
(実施目的)
第3条 愛媛県内の高等学校及び中等教育学校生徒の学習意欲を高め、実力を増進し、併せて適正な進路指導の資料を供するため、
学力テストを実施する。
(学力テストの回数)
第4条 学力テストの回数は、次の3回とする。
(1) 3年生学力テスト
(2) 2年生学力テスト
(3) 1年生学力テスト
(受験料)
第5条 学力テストの受験料は、一人1科目240円(消費税込)とする。
(対 象)
第6条 愛媛県内の高等学校及び中等教育学校の生徒のうち、参加希望の者とする。
第3章 学力テスト委員会
(設 置)
第7条 学力テストを実施するため、振興会に学力テスト委員会(以下、「委員会」という。)を置く。
(任 務)
第8条 委員会は、学力テストを適正に実施・運営するため、理事会の諮問に応じ、次に掲げる事項を審議する。
(1) 事業計画等の企画・立案に関すること
(2) 学力テストの実施に関すること
(3) 委員長等の選定に関すること
(4) その他重要事項に関すること
(委 員)
第9条 委員会の委員(以下、「委員」という。)は、理事及び愛媛県高等学校教育研究会進路指導部会長の推薦を受けた者の中から、
理事会において選任し、理事長が委嘱する。
2 委員は、30名以内とする。
3 委員の任期は、1年とする。ただし、再任は妨げない。
4 補欠又は増員により選任された委員の任期は、前任者又は現任者の残任期間とする。
5 委員は、任期満了後においても,後任者が就任するまで、なおその職務を行うものとする。
(委員長等)
第10条 委員会には委員長1名、及び必要に応じ副委員長1名、常任委員5名、幹事1名を置くこととする。
2 委員長、副委員長、及び常任委員は、委員のうちから互選により選任し、幹事は、委員長が委嘱する。
3 委員長は、委員会を代表し、会議の議長となり、会務を総括する。
4 副委員長は、委員長を補佐し、委員長に事故があるとき、又は欠けたときは、その職務を代理する。
5 常任委員は、運営に関する重要事務を担当する。
6 幹事は、委員長を補佐し、会務を処理する。
(会 議)
第11条 委員会の会議(以下、「会議」という。)は、必要に応じ、委員長が随時召集する。
2 会議を招集しようとするときは、委員に対し、予め議題、日時、場所その他必要な事項を通知しなければならない。
3 委員会は、委員の過半数が出席しなければ、これを開くことができない。ただし、議題につき、書面をもってあらかじめ意見を表明した
委員は、出席者とみなす。
4 委員会の議事は、出席した委員の過半数をもって決し、可否同数のときは、議長の裁決するところによる。
第12条 委員会の決定事項は、理事会で承認を受けなければならない。
(出題委員会)
第13条 委員会は、必要に応じて、教科ごとに出題委員会をおくことができる。
2 出題委員会は、愛媛県高等学校教育研究会各部会長の推薦を受けた者から、委員長が委嘱した出題委員及び特別委員をもって構成する。
3 出題委員会は、問題並びに採点基準の作成などにあたる。
4 出題委員の任期は、1年とする。ただし、再任を妨げない。
(議事録)
第14条 委員会の審議については、その経過及び結果の概要を記録した議事録を作成する。
第4章 補 則
(改 廃)
第15条 この規程の改廃は、理事会の決議を経て行う。
(附 則)
1
この規程は、平成29年4月1日から施行する。
2 令和2年4月18日 一部改正
3 令和6年4月20日 一部改正
実施日程及び時間割(令和6年度)
- 3年生学力テスト
8月19日(月) |
国 語
8:30 ~ 10:00 (90分)
英 語 10:15 ~ 11:45 (90分)
地歴・公民 1科目 12:30 ~ 13:30 (60分)
地歴・公民 2科目 12:30 ~ 14:30(120分)
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8月20日(火) |
数 学 Ⅰ 型 8:30 ~ 10:10(100分)
数 学 Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ型 8:30 ~ 10:30(120分)
理 科 1科目 10:45 ~ 11:45 (60分)
理 科 2科目 10:45 ~ 12:45(120分)
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- 2年生学力テスト
2月1日(土) |
国 語
8:30 ~ 10:00 (90分)
英 語 10:15 ~ 11:45 (90分)
数
学 Ⅰ 型 12:30 ~ 14:10(100分)
数 学 Ⅱ型 12:30 ~ 14:30(120分)
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- 1年生学力テスト
2月1日(土) |
国 語
8:30 ~ 9:50 (80分)
英 語 10:05 ~ 11:25 (80分)
数 学 12:10 ~ 13:50(100分)
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令和6年度出題範囲・方針
【国 語】
1 出題範囲については、3年生、2年生、1年生ともに現代評論・現代文芸(計55%)、古文・漢文(計45%)を基準と
し、基礎的事項を含む出題になるよう配慮する。
2年生学力テストについては、3年生に準じて出題する。
1年生学力テストについては、授業進度を十分考慮して出題する。
2 生徒の実力差を十分考慮し、かつ、大学入試の出題傾向をも考え合わせた問題とする。
3 問題は、原則として独創的なものとし、教科書等にあるものは出題しない。ただし、過去5年間に出題された大学入試問
題及びそれに類したものは避けるが、それ以前の問題については類似の出題もあり得る。
4 難易度については、3年生及び2年生学力テストは、平均点40~50点、1年生学力テストは、45~55点を目標とする。
5 全学年、大学入学共通テストの出題の方向性を踏まえた問題を取り入れる。
6 全学年、「高校生のための学びの基礎診断」としても活用できる問題を取り入れる。
【数 学】
出題範囲・受験対象・実施時間及び難易度
☆3年生学力テスト
〔Ⅰ型〕
受験対象: 主として、入試で「数学Ⅰ,数学Ⅱ」
または、「数学Ⅰ,数学A」を必要とする者
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時間 100分
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<科目及び出題範囲>
数学Ⅰの全範囲(3問),および数学A,数学Ⅱからの選択問題
(数学Ⅱから2問,数学Aから2問の合計4問から2問を選択する。)
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〔Ⅱ型〕
受験対象: 主として、入試で「数学Ⅰ,数学Ⅱ,数学A,数学B,数学C」を
必要とする者(大学入学共通テスト対応)
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時間 120分
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<科目及び出題範囲>
数学Ⅰ,数学Ⅱ,数学Aの全範囲,数学B「数列「統計的な推測」及び
数学C「ベクトル」(数学B,数学Cには選択問題あり)
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〔Ⅲ型〕
〔Ⅳ型〕
受験対象: 主として、入試で「数学Ⅰ,数学Ⅱ,数学Ⅲ,
数学A,数学B,数学C」を必要とする者(理系対応)
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時間 120分
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<科目及び出題範囲>
数学Ⅰ,数学Ⅱ,数学Aの全範囲,数学B「数列」,数学C「ベクトル」及び
数学Ⅲ「極限」の内容は必答、数学C「複素数平面」,「式と曲線」または
数学Ⅲ「微分法」の2つの内容から1つ選択
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※ 難易度
Ⅰ型 平均点40~50点を目標とする。
Ⅱ型 平均点40~50点を目標とする。
Ⅲ型
平均点40~50点を目標とする。
Ⅳ型
平均点40~50点を目標とする。
☆2年生学力テスト
〔受験に際しての型の選び方〕
原則として、履修している科目に該当する型を学校で選び受験する。
〔Ⅰ型(数学Ⅰ,数学Ⅱ,数学A)〕
小問形式,数学Ⅰの内容は必答
数学Ⅰ,数学Ⅱ,数学Aから選択
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時間 100分
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<選択方法>
数学Ⅰから2問,数学Ⅱから2問,数学Aから1問の合計5問から2問
を選択する。
ただし、数学Ⅱの積分法、数学Aの整数・数学と人間の活動は除く。
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〔Ⅱ型(数学Ⅰ,数学Ⅱ,数学A,数学B,数学C)〕
小問形式,数学Ⅰ、数学Ⅱの内容は必答
数学Ⅱ,数学A、数学B、数学Cの選択問題
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時間 120分
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<選択方法>
数学Ⅱから1問,数学Aから1問、数学Bから2問、数学Cから1問の合計5問から
2問を選択する。
ただし、数学Ⅱの積分法、数学Cの複素数平面、式と曲線は除く。
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※ 難易度
Ⅰ型,Ⅱ型 平均点40~50点を目標とする。
☆1年生学力テスト
小問形式,数学Ⅰの内容は必答
数学Ⅰ,数学Aから選択
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時間 100分
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<選択方法>
数学Ⅰから2問,数学Aから2問の合計4問から2問を選択する。
ただし、数学Ⅰのデータの分析、数学Aの整数・数学と人間の活動は除く。
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※ 難易度
平均点40~50点を目標とする。
※ 全学年、大学入学共通テストの出題の方向性を踏まえた問題を取り入れる。
※ 全学年、「高校生のための学びの基礎診断」としても活用できる問題を取り入れる。
【地 理 歴 史】
1 実施科目 下記の3科目を実施する。
「地理総合,地理探究」、「歴史総合,日本史探究」、「歴史総合,世界史探究」
2 実施時間 各科目とも60分とする。
3 出題内容
(1) 「地理総合,地理探究」
ア 地理総合、地理探究教科書記載事項を中心に出題する。
イ 系統地理的な学習のほか、地誌的な学習の内容についても考慮する。
ウ 時事的な問題もある程度加味する。
エ 出題範囲
(ア) 地理総合 全範囲
(イ) 地理探究
高等学校学習指導要領第2章第2節地理歴史第2地理探究の「2内容」のうち
「A 現代世界の系統地理的考察」までとする。
なお、地形図の読図を出題範囲に入れる。
(2) 「歴史総合,日本史探究」
ア 歴史総合、日本史探究教科書記載事項を中心に、資・史料を用いて出題する。
イ 政治・外交・社会経済・文化等の問題が適当に含まれるように配慮する。
ウ 基礎的学力の確実な定着とその向上を主眼とするとともに、基本的事項を中心として歴史の
流れや時代の特色等を関連させた総合的理解力を重視する。
エ 出題範囲
(ア) 歴史総合
高等学校学習指導要領第2章第2節地理歴史第3歴史総合の「2内容」のうち
「B 近代化と私たち」から「D グローバル化と私たち」までとする。
(イ) 日本史探究
高等学校学習指導要領第2章第2節地理歴史第4日本史探究の「2内容」のうち
「C 近世の日本と世界」まで(化政文化まで)とする。
(3) 「歴史総合,世界史探究」
ア 歴史総合、世界史探究教科書記載事項を中心に、資・史料を用いて出題する。
イ 政治・経済・社会・文化等の問題の配点に留意する。
ウ 古代・中世・近代及び全時代にわたる時代配分を考慮する。
エ 出題範囲
(ア) 歴史総合
高等学校学習指導要領第2章第2節地理歴史第3歴史総合の「2内容」のうち
「B 近代化と私たち」から「D グローバル化と私たち」までとする。
(イ) 世界史探究
高等学校学習指導要領第2章第2節地理歴史第5世界史探究の「2内容」のうち
「D 諸地域の結合・変容」の「(2)世界市場の形成と諸地域の結合」のうち、いわゆる
産業革命、環大西洋革命まで(ただし、ウィーン体制、自由主義とナショナリズム、
南北戦争は含まない)とする。
4 出題形式 各科目とも記述させる問題等も出題し、出題形式の多様化を図る。
5 難易度 各科目とも平均点45~50点を目標とする。
※ 大学入学共通テストの出題の方向性を踏まえた問題を取り入れる。
【公 民】
1
実施科目 下記の2科目を実施する。
「公共,倫理」、「公共,政治・経済」
2 実施時間 各科目とも60分とする。
3 出題方針
(1)「公共,倫理」
ア 公共、倫理教科書記載事項を中心に出題する。
イ 応用的な出題とともに時事的な問題もある程度加味する。
ウ 出題範囲
(ア) 公共 全範囲
(イ) 倫理
高等学校学習指導要領第2章第3節公民第2倫理の「2内容」のうち
「A 現代に生きる自己の課題と人間としての在り方生き方」の「⑴人間としての在
り方生き方の自覚」の「芸術」までとする。
(2) 「公共,政治・経済」
ア
公共、政治・経済教科書記載事項を中心に出題する。
イ 応用的な出題とともに時事的な問題もある程度加味する。
ウ 出題範囲
(ア) 公共 全範囲
(イ) 政治・経済
高等学校学習指導要領第2章第3節公民第3政治・経済の「2内容」のうち
「A 現代日本における政治・経済の諸課題」の「⑴現代日本の政治・経済」の「ア
(ア)政治と法の意義と機能、基本的人権の保障と法の支配、権利と義務との関係、議会
制民主主義、地方自治」までとする。
4 出題形式 各科目とも記述させる問題等も出題し、出題形式の多様化を図る。
5 難易度 各科目とも平均点45~50点を目標とする。
※ 大学入学共通テストの出題の方向性を踏まえた問題を取り入れる。
【理 科】
1 実施科目 第1回・第2回とも下記の4科目を実施する。
「物理」「化学」「生物」「地学」
希望により、次のように受験することができる。
国立文系……1~2科目 理系……1~2科目
2 実施時間 各科目とも60分とする。
3 出題範囲
(1) 「物 理」
「物理基礎」の全範囲および「物理」の力学分野、気体分野とする。
(2) 「化 学」
「化学基礎」の全範囲と、「化学」の「有機化合物の性質と利用」までとする。
ただし、「化学」「有機化合物の性質と利用」については芳香族化合物までとする。
(「化学基礎」のみと「化学基礎・化学」との選択問題とする)
(3) 「生 物」
「生物基礎」・・・「生物基礎」の全範囲とする。
「生物基礎・生物」・・・・・「生物基礎」の「ヒトの体と調節」、「生物の多様性と生態系」と、
「生物」の「生物の進化」、「生命現象と物質」、「遺伝子の発現と発生」とする。
(4) 「地 学」
「地学基礎」の全範囲とする。「地学」からは出題しない。
4 内 容
各科目とも教科書記載事項を原則とするが、やや応用的なものも加味する。
ただし、「物理」「地学」……文系・理系共通問題とする。
「生物」「化学」……文系・理系共通問題と選択問題に分ける。
5 難易度 各科目とも平均点45~55点を目標とする。
※ 大学入学共通テストの出題の方向性を踏まえた問題を取り入れる。
【英 語】
1 国際化の進展に対応した高校の英語教育の発展という見地から、言語活動の5領域(聞くこと・読むこと・
話すこと〔やり取り〕・話すこと〔発表〕・書くこと)を総合的・有機的に関連させて、学力を評価するように出題する。
2 1の主旨に沿って、大学入試問題をよく研究し、設問形式を工夫して多角的な出題にする。その際、学力が
適切に評価できるよう基本的な問題を中心とし、実際の言語の使用場面や働きに配慮したものとする。
(1) 読解に重点をおき、幅広い話題についての長文で客観的・総合的に学力を評価できるよう工夫する。
(2) 実際の場面で活用できない文法のための文法問題は避け、英語の正しい語法・表現の知識を問うよう工夫
する。
(3) 発音に関する問題についても意欲的な研究をする。リスニングテストに関しては今後も慎重に対処する。
(4) 作文は日常の身近な事柄や自分の考えなどを英語で表現させることを主として、実践的コミュニケーショ
ン能力を高めることをねらいとする。
3 問題の難易を十分に検討し、極端に高い点・低い点に偏ることを避ける。
平均点については、3年生第1回・2回及び2年生学力テストは40~50点、1年生学力テストは45~55点を
目標とする。
4 全学年、大学入学共通テストの出題の方向性を踏まえた問題を取り入れる。
5 全学年、「高校生のための学びの基礎診断」としても活用できる問題を取り入れる。
統計・分析資料